2014年9月30日、中学1年生で12期メンバーとして加入。
11期、12期(※2013年に行われた第1回オーディション。結果は“該当者なし”)と、オーディションに2度の落選。
その後、ハロプロ研修生としての活動期間を経て、念願の加入を果たした。
それから約半年、モーニング娘。を夢見続けた少女が見た現実とは───

 


 

初めて買った曲をモーニング娘。の一員として披露

——12期メンバーにとってはじめてとなる単独ツアーですね。

初日(3月14日)の昼公演、最初のステージに立つ前はすごく緊張しました。ハロコン(ハロー!プロジェクトコンサート「Hello! Project 2015 WINTER」)でもステージからファンのみなさんの様子を見てきたはずなのに、会場はどうなってるんだろう、ハロコンのときとは違うんじゃないかな、みたいな気持ちになってしまって。でも、ステージに立ったら、ファンのみなさんが自分の色のサイリウムを持って応援してくださってて、すごく楽しいなと思いました。

——今回のセットリストを見たとき、どう思いましたか?

もともとやりたいと思ってた曲がいくつか入ってたので、うれしかったです。昔の曲は、まだファンのみなさんも先輩方がやってるイメージが強いと思うんです。でも、今回、いまのメンバーがやってるのを見てもらって、目に焼きつけてほしいなと思います。

——やりたいと思っていた曲というと?

最近の曲でも、前回のツアーでやってなかった曲とか、あとは、私がはじめてシングルVを買った曲とか、いろいろありました。小さいころは、ずっと親戚のおばさんに(モーニング娘。の)DVDを借りてたんですけど、やっぱり自分のものが欲しくなって、自分で買ったシングルVを見ながらダンスを覚えたりしてました。

——モーニング娘。になる前にマネしていた曲を、モーニング娘。としてステージでやるというのはおもしろい経験ですね。

はい。マネしてたときは、自分がこれをステージで踊るなんていうのは考えてもなかったので、すごく不思議です。自己満足でやってたから、左右もあんまり関係なく覚えてたんですけど、いざちゃんとやるとなると、左右が違っていたり、ダンスが少しずつ違ってるところがあって、覚えちゃってるぶん、それを直すのはちょっと大変でした。

憧れの工藤遥から最年少を継承


——今回のツアーの自分のパートで印象的なところはありますか?

私の憧れの先輩は工藤遥さんなんですけど、新曲の「青春小僧が泣いている」で、一緒に歌う部分があるんです。その歌割りをもらったときはすごいうれしくて、ひとりでテンション上がってました。ここで工藤さんと息が合わなきゃ、相性がよくないんじゃないかと思いながら、いつもがんばってます。

——工藤さんは羽賀さんが入るまで最年少でしたが、“最年少キャラ”についてのアドバイスをされることはありますか?

最年少だといろいろとふれられることがあるので、そこはいいところだけど、メンバー内では、お菓子とか先輩から先に取っていくときに、あまりものになっちゃうから、そこはしょうがないんだよみたいなことは教えてもらいました。あとは「最年少なんだよね?」と聞かれたときは、こう答えればいいよとか、年齢を自分から言えるようにしようねとか、たくさんアドバイスいただいてます。

——ほかの先輩たちからは、どんなことを教わっていますか?

ダンスはみなさんに教えていただくことが多いんですけど、特に小田さくらさんはポイントだけでなくフルで教えてくれたり、12期だけの自主練習のときにも来てくださったり。あとは、佐藤(優樹)さんがリズムを教えてくれたり、譜久村さんと飯窪さんは礼儀を教えてくださったり、すべてのことをいろんな先輩から教えてもらってます。

——リハーサルなどでよく注意されることはなんですか?

私はダンスが苦手で、いろいろとできないことがよくあるんですけど…「言われたことはちゃんとできるようにならなきゃいけないよ」ってよく言われます。

——家でも練習したりしますか?

家では、その日のリハーサルの映像を必ず見て、先輩とどこが違うのかを確認します。ハロコンのときにしっかり練習はしたんですけど、それでも足りなくて、先輩に注意されたりしたことがあったので、今回のツアーはもっともっと練習して、迷惑をかけないようにしないといけないなって気持ちがあります。

——そうやって12期みんなで話し合ったりもしますか?

リハーサルがはじまる前に時間が空いてるときは、何時に来て、何時まで練習して、いつお昼を食べて、みたいなスケジュールを4人で決めてます。あとは、練習はひとりでやるんじゃなくて、4人みんなでやって、わからないところは教え合ったり、それで意見がバラバラになったときは、先輩に聞くようにしてます。

一般加入の“年上組”と研修生出身の“年下組”


——4人で練習をするときにリーダーシップをとるのは誰ですか?

(牧野)真莉愛ちゃんですね。研修生も含めて、経験が一番あるので。でも、やってた歴は違うけど、自分も同じ研修生だったんだからがんばらないといけないなと思ってます。

——羽賀さんが一般から入ったふたりに教えることもありますか?

12期は年下のふたりが研修生組で、上のふたりが一般組なんです。同期みんな仲はいいから話しかけることはできるんですけど、年下だから、あまり年上に教えるとかそういうのができなくて。でも、礼儀とか挨拶とかはしたほうがいいよというのは、本当に気になったときにだけします。

——12期は、9、10期と同じく4人ですけど、どちらの期に近そうですか?

まだみんなの本性を知らないから、どっちなんだろうねとはよく言われます。でも、たぶん12期は2・2になっちゃうと思うんですよ。バラバラのひとり行動でもなく、全員でぎゅって感じでもなく、たぶん2・2で。それもそのときによって違う2・2の組み合わせになりそう。4人でいることはあまりないけど、みんなそれぞれに仲がいいんですよ。

——ツアーではそんな12期だけで歌う曲もありますね。

4人で息を合わせるというのが最初できなくて、12期でなるべく早く集まって練習したり、一緒にビデオを見て話し合ったり、歌詞の意味を考えたりしました。4人だけでパフォーマンスすることも少ないので、だからこそちゃんとやりたいなって思います。

——ツアーは続いていきますが、自分の課題も見えてきましたか?

体力をつけたいです。中間のあたりで疲れてきちゃうので。最後のほうにまたテンションが上がって元気になるんですけど、そのテンションが上がる理由がたぶんあると思うので、そういう理由とかも見つけて、途中で疲れないようにしたいです。ファンのみなさんが応援をしてくれるから元気になるんじゃなくて、私たちがすごいパフォーマンスをしてるからファンのみなさんも応援をしてて疲れないというくらいになりたいです。